「シュート」
それは勝敗を分かつ最も重要なプレー。
あのシュートが決まっていれば…という絶望は、バスケットボールをプレーするならば避けて通れない道。
しかしながら、その苦しみを越えてたどり着いた先にあるのは、そう「ブザービーター」。
試合終了のブザーと共に織り成すこの「ヒーローのための装置」はバスケットボール醍醐味。
そう。シュートとは「全てを兼ね備えたモノ」。
…うるせえって?
OK。
では説明に行こう。
◾︎前提
「バスケ、シュート」で色々調べたら諸説ありすぎて何が正しいか分からない。
なので筆者は実際にやってみて、効果があった方法と、参考になる考え方をまとめた。
◼︎シュートの種類
*ゴールに近い順
1、レイアップシュート
下から放り投げるやつ。
いわゆる「庶民シュート」。
チャンスで外すと罵詈雑言が巻き起こる。
クロスオーバーで3人抜きのスーパープレーをしても、レイアップを外すと台無し。
…の割に、きちんと精度を上げるのは時間がかかるという、いわば「見くびられてるプレー」。
意外と難しいので、ちゃんと取り組みましょう。
やり方は…
1、ゴールに向かってドリブル
2、ステップに入る直前のタイミングで、強くドリブル
3、勢いを利用して「右、左」とステップ
*右利きの場合。
フィーリングステップでもいいが、最初は基礎を守ったほうが感覚を掴みやすい。
4、右手で下から放り投げて、ボードの中の四角(リング周辺の四角)の端に当てる
5、ゴールに入る
です。
スラムダンクで有名な「置いてくる」は、180cm以上の身長か、相応の身体能力(垂直ジャンプ70cm以上)がある人のみが出来る特権です。
ちなみに、ボードに当てるかどうかで議論になるのはこれが原因。
一般的な身体能力と身長のプレーヤーは必ず「ボードに当てる」。
何故か?
「そこに当てれば入るから」です。
ゴールに置いてくるのはダンクできるくらい飛べるから簡単なのであって、ゴールに届かなけば「投げる」しかありません。
この時にゴールに入れるための距離感を意識しますが、それが…
ゴール直=前後左右
なのに対し、
ボード=左右
だけで良くなるのです。
多少強くボードに当てても、ボードが吸収して跳ね返してくれるため、アバウトな距離感で入るようになるのです。
よって「ボードに当てます」。
もう1つ意識するのは「リズム」。
音楽でも流しながらリズム良く練習しましょう。
ステップのリズムは人の数だけあるので、自分で練習して掴みましょう。
人から教える事は出来ないタイプの問題なので、人から押し付けれれたらシカトでOK。
「貴方の感覚」が「全て正しい」。
自信を持つのがシュートが上手くなる最短の道です♪
◼︎フローターシュート
日本ではほとんど見ないこれ。
カリーが凄く上手い。
自分でやると、存外に難しいシュート法。
やり方
1、ちょっと遠い位置からレイアップステップ
2、踏み切って、通常のシュートモーションのセットポイント以降のモーションで投げる。
3、マーベラス
です。
注意点として、こっちはボードに「当てない」事です。
位置が遠いため、ボードに当てに行くと強く投げすぎる事が多くなります。
ゴールにスパっと入るイメージでシュートを撃ちましょう。
ゴールに身体を真っ直ぐ向けると入りやすいので、よく分かんない時はゴールに向かってステップをして投げましょう。
◼︎ワンモーションシュート
本題。
●ワンハンドシュート(いわゆる「普通のシュート」)
基礎にして奥義となるこれ。
バスケットボールをプレーしている間中、ずっと一緒にいる事になる親友です。
変な投げ方を真似するより、トッププレイヤーの投げ方を真似した方が早いだろう、という事でこれ!
https://m.youtube.com/watch?v=UVIBs00E3jc
さあ真似しよう!
⚫︎撃ち方
1、ボールを持つ
2、「セットポイント」を作る。
3、セットポイントから、ゴールに向かって真っ直ぐ撃ち出す。
4、フォロースルーをチェックし、自分のイメージと軌道が同じか確認する。
です。
以下に細かく。
⚫︎ボールを持つ
動画でも書いてありますが、カリーは「パームシューター」です。
手のひらをボールにつけて、リラックスしてボールを持ちます。
撃ち出す時も、手首をリラックスさせたままです。
余計な力を入れないように注意しましょう。
⚫︎セットポイント
頭の上の「撃ち出す直前に構えるところ」です。
この時点で、「肘がゴールに真っ直ぐ向いている事」が、必須条件となります。
手首はリラックスです。
動画の通り、ボールの横を持っていても構いません。
⚫︎撃ち出す
セットポイントが決まったら、あとは撃ち出すだけです。
身体の向きは、ゴールに向かって斜めにするのが基本です。
理由は簡単。
「肘がゴールに向けられないから」。
やってみると分かりますが、「かなり窮屈」です。
これを正対しながらやると、とてもコントロールするとはいえません。
なので、身体も斜めを向けて、窮屈すぎない斜め実現しました。
*ちなみに。
「この投げ方がしっくりくるんだけど、何かおかしい」という場合は「それで大丈夫」です。
ぜひ、「自然に投げられる立ち位置」を探してみて下さい。
3、モーション意識
総まとめです。
1、セットポイント
2、身体を傾ける
3、肘を真っ直ぐゴールに向ける
4、入る
です。
これも、ゴールに近い位置から、徐々に遠くしていきます。
ここでいわゆる「シュートフォーム」と言われるモノが出来てきます。
シュートフォームとは「完成されたもの」ではなく、繋いだ結果「出来上がったもの」です。
4、シュートを高く
最後はこれです。
バッチリ決めた時に出る、あの「スパッ」という音はテンションを上げてくれます。
科学的にも60度の角度で打ち出されるシュートが、一番リングを広く捉えられるという検証もあります。
モーションも決まってある程度余裕が出来たら投げて見ましょう。
上げすぎるとモーションが崩れてコントロールが効かなくなります。
コントロールが効く最大の高さで撃ち出せるように調整しましょう。
◼︎ツーモーションシュート
通称「ジャンプシュート」。
ワンモーションで出し尽くしたので、違いに触れます。
やり方
1、構える
2、ジャンプする流れで腕を振り上げ、頭の前までボールを持ってきて飛ぶ
3、ジャンプの頂点まで引っ張る
4、撃つ
です。
注意点は「空中で静止したポイントで撃つ」事。
これはジャンプ動作中に撃つとブレが発生するためです。
頂点で完全に止まった状態で撃てば、安定して撃ち出せます。
メリットは「ブロックに強い」事。
撃ち出す打点が高いのでブロックされにくくなります。
デメリットは「パワーが必要」な事。
下半身のエネルギーを頂点で使い切りそこから撃ち出すため、かなりのパワーが上半身にないと飛距離が出ません。
あとの撃ち方や注意点はワンモーションと一緒です。
背が高い、パワーがある辺りに該当する場合はツーモーションがオススメです。
■まとめ
重要なのは…
「肘が真っ直ぐ」リングに腕を振れているかどうか?
そして、「指先でコントロール」しているかどうか?
です。
その確認のために「フォロースルー」、投げやすさと基準の確保に「身体の向き」が付いてきます。
さらに「高さ」があれば、もう完璧。
そして、やはり最も重要なのは「自分が一番気持ち良く投げれるかどうか?」です。
不自然に力が入るモーションは自分に合ってないません。
自然に投げられるモーションが、最も再現性高く安定したシュートになります。
上の方法を全て試してみて、自分の身になりそうなモノを取り捨て選択して下さい。
段々シュートが入っていく過程は、スラムダンクの表現の通り最高に楽しいので、ぜひ色々やってみましょう♪