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FF14 DPSメーターの是非。

PS3からPCに移行し、DPSメーターを導入した経験から、まとめを一つ。

 

■そもDPSメーターとは?

「1分間で、いくつダメージを出せたか?」を測るツールです。

総じて、「クリアまでの時間で、いくつDPSを出せたか?」を可視化するためのモノです。

●PCのみ使える

有志が作った非公式のツールなので、現状PCでしか使えません。

 

これによって問題が発生しました。

 

■問題点

●PCでしか使えないため、PS勢との不公平が発生した。

よって公式でDPSメーターの実装を、ユーザーが要求し始めた。

至って当たり前ですね。

これに対して公式の解答で、意見を2分する事になるのです。

 

●公式の解答

まず前提として。

吉田P、コミュニティチーム代表の室内氏などは「ウルティマオンラインからのMMOの歴史」を「ヘビーユーザーとして体験」しています。

つまり、DPSメーターが公式で実装された場合「プレーヤーがどういう行動に出るか?」を知っています。

逆に、「トッププレーヤーから見たDPSメーターがない事による不利益」も知っています。

だから「グレーゾーンでの対処」なのです。


主な吉田Pの回答は以下2つ。

1、足切り問題。

DPSメーターを実装すると、特定のDPS(+それを期待できる装備)を満たさない人の追い出しが起こるだろうという懸念から、実装しない方針である事を明言しました。

*過去のMMOで「公式DPSメーターが存在するゲーム」で、足切りがおきている事例にも触れており、FF14でも間違いなく同じ事が起きる。


2、チェックの煩雑さ。

公式化すると、チェックが面倒(DPSツールを悪用したウイルスの対策、起動チェックなど、ユーザーの利便性と安全性に対してのコストが発生する)なので、グレーゾーンで扱っているとの事。


要するに、「公式としては導入する気はないが、ユーザーが自己責任で使う分には黙認する」というのが、落し所としてはベストだろうという事です。


●論点のポイント

ユーザー…PCでのみ見れるという状況の不公平さの改善。

運営…ギスギス助長間違いなしの公式ツール化はしない。

という事で、お互いの要求は分かりました。

 

■要求され続ける実装要望。

公式掲示板での要望は相変わらず活発です。

…が、筆者としては、この行動が非常に疑問です。

まず、PCでは実装されている訳で、そんなに知りたきゃメーター入れてる人に聞けばいい訳です。

筆者は、「計って欲しい」という事で、木人を一緒に殴りに行った事もあれば、コンテンツに一緒に行った事もあります。

各ギルドに一人以上は計れる人がいるはずですし、全員計れないなら、計れる知人を作ればいい訳です。

 

●なんでも要求する謎

最近…特にきちんとユーザーとコミュニケーションを取るタイトルで顕著なんですが、ユーザーが「何でも説明を求める」「要求する」という事が多いです。

無論、欧米的な論理でいう「説明責任」は発生していますが、基本的に運営というのはユーザーの「お母さん」ではないので、全てを丁寧に説明してくれる訳でもなく、何でも実施してくれる存在でもないのです。

「黙認している」という「説明はされて」います。

というより、グレーゾーンのツールは自己責任での使用は当たり前であり、ひいてはBANされるかのレベルでの判断も、自己責任での判断は「当然の事」です。

要は、だから「公式で認めろ」ではなく、「自己責任で考える」というスタンスが大事な心構えだと思うのですよね。

だって、プロデューサー&ディレクターが「実装する気ない」っつって理由まで出してるんだし、無理じゃね?

それよりも、DPSツールを使える友達作りに力を使ったほうが、よっぽど合理的です。

 

実社会でも、容量悪く一人の女の子を追いかけてる奴より、色んな女の子に声かけて遊んでる奴の方がモテます。

「手順の真面目さ」よりも、「今を有効活用する」という姿勢の方が、大概良い結果が出ます。

 

■それでもメーターが欲しい人

しかしながら、DPSメーターを今切実に欲しいと思っていて、確実に正当性がある人もいます。

順に見ていきましょう。

まず、一番DPSを知りたいと思っているのは「最難関コンテンツを遊んでいる層」です。

*緩和される前です。

基本的にここを遊べるレベルまで来て、固定もなくギルドも入っていない人はほとんどいないでしょう。

しかしながら、ここで「メーターを見る方法がない人」は、メーターを要求する資格があります。

「メーターの有り無しで攻略のスピードが変わってくる」ので、「公平な環境である」とは言えなくなる為です。


次は難易度的には極蛮神に挑んでいる層です。

しかしながら、これもほとんどの場合ギルドには入っている事、そしてここまで来たならスキル回しよりもギミック理解の方が重要なので、相対的に必要性が薄れます。

極蛮神を動画で見る位の意思があるなら、ベストのスキル回しも確認しているでしょうし、そうであるならDPSメーターがなくても、充分な数値が出せます。

それより下の層は、DPSメーターに頼るより先に、基本のスキル回しを完璧にこなせる事、知る事が先です。

 

すなわちDPSメーターが切実に必要な人は「最難関のコンテンツ」で「ソロに近い状態で遊んでいる」という、極めて少ない人達です。

今見てくれている貴方がこの少ない人達に該当するなら、申し訳ありません。

DPSメーター実装要求はとても正しいです。

この母数が大きければ実装されるに足る理由が発生しますが、大多数の人にとって関係ないといっても言い過ぎではないと思います。

 

■まとめ

今騒いでいるのは、「手続き重視な人」と「極少数の正当性がある人」です。

前者は、意見を聞いたところで実装した場合のリスクが上回っているので斟酌されません。

後者の場合は、母数の少なさから実装は難しい…。

もし実装されるなら、この数字が大きくなった場合のみです。

現状、実装のメリットより、デメリットが上回っている状態と言えるかと思います。

 「初心者の館(仮)」で実力の底上げが出来れば、沈静化する話題だと感じています。


今のDPSメーターの議論は、「とりあえず欲しい」「グレーゾーンは許さない」という方々が優勢です。

極少数に該当する方は、その後改めて声を上げたほうが、今よりも質の高い議論ができるようになるので、そのタイミングまで待つ事をオススメします。