乗り換え前に1記事!
■我がWR250X
2010年10月購入。
逆輸入イタリア車。
国内産よりパワーあり。ハイシート純正。ハザードなし。
燃料ポンプトラブル(国内車はリコール)で痛い目を見る。
ヨシムラマフラー(アメリカのみ発売)のslip-on装着。
192685 2384703 USヨシムラ RS-2 スリップオンマフラー 07年-13年 WR250F アルミ
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燃料調整はパネルでの調節のみ。
以上です。
■素晴らしい所
1、基本性能
軽い車体に強力フレーム、豪華装備が相まって「曲がる、止まる、加速する」の基本性能が高い。
「曲がる」こそ乗り手の能力に依存するものの、二人乗りしても不安がない「止まる力」、同クラス(〜400ccまで)ではまず負けない加速力、高速で100km巡行が可能(MAX150km)なパワーと全て揃っています。
基本性能に不満を持つ人は、乗り手の能力が高すぎる場合のみです。
今まで、zephyr400χ、skywave250、WR250Xと乗ってきましたが、能力の高さはぶっちぎり。
同クラス最高峰のバランスを持ったバイクです。
2、コントロール性
zephyrではフルブレーキでケツが出た時は死ぬかと思ったモンでしたが、WR250Xでの初フルブレーキでケツが出た時に全く怖さがなかったのは衝撃でした。
このコントローラブルは異常。
自在に振り回せる方が乗ってこそ活きるものなのでしょうが、実力が無い人(筆者)が乗っても分かるこの違い。
車体の素性が良すぎて、逆に変態ですw
3、所有感
バイク乗りにとって最重要な「所有感」。
確実な満足感を味あわせてくれます。
バイクショップにヨシムラマフラーを轟かせ入っていく時に、引け目を感じることは皆無。
質実剛健な機能美に最新スタイルを取り入れたスタイリングは、リッターバイクにも引けを取りません。
世界を見渡しても競合と言えるのは「KTM」のみであり、その意味でも唯一無二な存在感があります。
■デメリット
1、あらゆるところが痛い
オフ車の永遠の課題「ケツ痛」は、もちろん健在。
ハイシートでも変わらず、下道トコトコ的なプチツーリングは片道2時間以上は行きたくない。
高速道路巡航なら足を着く必要がないためもうちょい行けるが、そこはさすがに250ccの動力+腐ってもオフ車なので風がキツく、高速巡航に向いているとは言い難い。
さらにステップペダルの位置も高く足首が痛い。
公然のモタード仕様なので仕方ない部分だが、その乗り位置に合わせてシートポジションを取ると物凄く窮屈になります。
そのように「ベストポジション」に余裕がないため、必然的に「自分が取れる姿勢」が限定され、肩、腰などにも負担がかかります。
反面、集中して乗りたい時はベストポジションに陣取れば一体感が味わえます。
この「許容しない感じ」も魅力と言える…かもしれません。
2、乗るのに身構える
上の理由の延長線上とも言えますが、「チョイ乗り(10km以内)するのがキツい」です。
足つきが悪く、積載性がないという実用面が一つ。
そしてもう一つは、エンジンが回すと楽しい設計のため、短距離で使おうとすると窮屈なのです。
上記ポジションの問題も含め、とにかく「集中して乗ると楽しい」設計なので、ちょっと乗ろうとしても少々身構えないといけません。
自転車圏内(5km以内)なら、チャリで行こうかなと思ってしまうくらいです。
このバイクに乗りたい方は…
「通勤で10km以上走るから性能良いバイクが欲しい!」
「休日に「バイクらしいバイク」に乗りたい!」
「そもそもリッターバイクに乗ってるから250なんて余裕!」
「初バイクだから全てを受け入れられる!」
この4つの内、1つでも当てはまるなら「買い」です。
当てはまらない方は、覚悟を決めてご購入下さいますようお願い申し上げます。
■総評
筆者が乗った事がある400cc以下のバイクでは、間違いなく「一番良いバイク」です。
単発エンジンのクセに4発のように吹け上がり、パワーも充分、車体は軽く、曲がるし止まる。
唯一の問題は「手軽に乗れない事」。
足付きが悪く(筆者は170cm70kgで片足半分着く)、ライディングポジションに余裕がないのがアダとなって、「ちょっとそこまで遊びがてら乗る」という使い方が辛い。
スクーター並に肩肘張らずに乗れるバイクがあればなーと思う場面が少なからずありました。
筆者の使い方と少々合わなくなってきた事と、これから値段が落ちていく年数に突入しつつある事もあって手放す決意をした次第ですが、長らく「記憶に残るバイク」である事は間違いない所です。
素晴らしいバイクでした。
購入を迷っている方で、少々の不便には目を瞑れる方にはオススメ出来るバイクです。
買うまでは行かない方でも、レンタルバイクででも一度乗っていただけたらと思うバイクでした♪