自由帳!

超・雑記ブログ!一昔前の、日々思った事を書くスタイル。

電子書籍の10年後。

定期的に出てくる「紙の本信仰」。

 客観的に見て、電子書籍のほうがメリットがある事は明白なのに、なぜこういう話題が尽きないのか?という事を見ていきましょう。

 

電子書籍メリット

1、かさばらない

タブレットに100冊入れようとも端末の大きさ分だけ。

2、検索可能

あの言葉や説明ってどの本にあったっけ?みたいなのを検索出来る。

3、すぐ買える

即ポチですぐ見れる。

漫画以外の書籍となると、書店で欲しい本がピンポイントである確率は低く、アマゾンで発注する人も多いため、単純に利便性アップ。

 

■紙のメリット

1、品揃えが充実

電子書籍にならない紙の本もありますね。

2、書店の利便性

大型の店舗になりますが、様々な本が置いてあるため「ながら」で出会える。

さらに、店員注目の書籍などの情報を得る事が出来ます。

それによって通称「買うつもりがなかった本」と出会い、買ってしまう事が出来ます。

3、中古が選べる

電子書籍では全てが同じ価格です。

紙の本なら中古でも良ければ安く手に入ります。

 

では、この「紙の本のメリット」が解決されるとしたら?

という事で次。

 

電子書籍の利便性向上

流行らない理由はただ一つに集約されます。

「馴れ」

これだけです。

その前に一度「インターネットに置き換えられた業界」をおさらいしましょう。

 

■歴史

音楽業界、ゲームセンター、電気屋…これらはインターネットによって「流通の方法」変えられてしまいました。

紙の本にも通ずるので、網羅的に見ていきましょう。

 

1、音楽

音楽鑑賞のためには、レコード、CD、MDなどの物理媒体が必要でした。

そう!iTunesが出るまでは!

PCで全ての楽曲を管理出来、外で聴く時はiPodのみでいい…あの曲どのCD(MD)に入ってたっけ?みたいな面倒な事がなく管理可能になりました。

当時は持ち運びしやすい「MD」が主流で、100曲ちょいがMAXだった事、そしてCD→MDのための「専用の機器」が必要だった事に比べて、PC一台でなんでも可能なiTunes移行するのはメリットだらけでした。

TSUTAYA活用によるグレーゾーン行為も手伝い、一気に「データ時代」に突入しました。

現在の10代〜20代前半は「TSUTAYAで借りる」という行為が面倒、あるいは知らないという層もいるほど、PC一台+iPod(スマートフォン)で全てが可能になったのです。

 

2、ゲームセンター

これは「インターネット対戦」に完全にお株を奪われました。

ゲーセンは、大別すると「体験型ゲーム」と「ビデオゲーム」に分かれます。

1、体験型ゲーム

「そこでしか体験出来ないモノ」です。

クレーンゲーム、プリクラ、メダルゲームなどです。

これは…言ってしまえば遊園地の劣化版です。

「体験」を売る以上、大型+高級化していくのは必然で、その先はディズニーランドです。

プリクラは携帯カメラに代わり、クレーンゲームは設定がネタバレして客離れ&売れるプライズをわざわざゲーセンのみに限定する必要はなく、メダルゲームは暇人のゲームとなってしまいました。

もう体験型のゲームは、一部の需要を覗いて「死にコンテンツ」です。

 

2、ビデオゲーム

以前は、人と対戦するためにはゲーセンに行くしかなく、最新のゲームもゲーセンにしかありませんでした。

*家庭用は遅れて発売されるのが当たり前だった。

楽しく遊ぶためにはゲーセンに行くのが手っ取り早い選択肢であった訳です。

これを変えたのが「Xbox360」です。

スペックも最新ゲームをそのまま移植可能な高機能さであり、ゲーセンとの差がなくなった。

そして手軽な「オンラインシステム」。

家にいて対戦相手を探せるようになった事で、完全にゲーセンとの差がなくなったのです。

その結果、大会を開催するような「規模の大きいゲーセン」は残りましたが、街の小さなゲーセンは死滅しました。

 

3、落ちた電気屋

家電を買う時は、大きい家電屋に行くか、近くの家電屋で買うしかありませんでした。

つまり、選択肢がなかった。

それを楽天やアマゾンなどが選択肢を広げ、「お洒落な家電が欲しい」とか「もっとシンプルなのが欲しい」など、自分達の好みにあった家電を探せるようになった。

故障しても保証が楽な「送り返せる大きさ」であれば遠方であっても苦にならないため、選択肢が広がりました。

白物家電」は故障が痛くつくため信用ある店で買いますが、それ以外では電気屋に行くメリットがほぼ無くなりました。

 

共通の問題なのは「リアル店舗の必要性」です。

 

■書店

「見知らぬ本と出会える可能性が高まる」というのが、ちきりんを始めとする有識者から定期的に出てくる意見です。

…が、これは甚だ疑問です。

そもそも本屋には「欲しい本を買いに行く」のであって、「本との出会いを求めて行く」事は稀です。

百歩譲って「本を探しに行く」のであれば、商品点数の多い大型店舗にしか需要がありません。

つまり上の例と同じく小規模店舗は減少します。

本との出会いという部分では、電子書籍のほうが検索しやすく見やすいですし、立ち読みは試し読みを少し自由にすれば間に合います。

現在のリアル売り上げの減少分がECサイトに流れていますが、ここからさらに電子書籍に流れても自然なのです。

 

■そして

ECサイトのデメリットは、手元に来るまで日数がかかる事です。

電子書籍ならば即完了です。

さらに中古にあたる部分は、新書として売れる時期を過ぎた後に価格を下げる事で、対応出来ます。

もはや包括的に電子書籍の圧勝です。

 

■なぜ浸透しないのか?

そしてここに来ます。

「習慣」そして「初期投資」です。

1、習慣

iTunesの時に、TSUTAYAに行く習慣がなくなるまでどれくらいかかったでしょうか?

答えは「iTunesの品揃えがTSUTAYAを超えた時」です。

TSUTAYAでは、少しマイナーなアーティストや洋楽CDは発売日からズレて入荷、もしくは入荷しないという事がザラです。

ならばiTunesで買ったほうが良い。

本当に気に入ったアーティストはCDが欲しい(良い音源が欲しい)と思いますが、基本的にコレクション要素のほうが強く、滅多に買う事はない訳です。

ゲーセンも家電も一緒です。「ゆっくりと変化していく」。

特に今、書籍を多く読んでいる世代は50代より上の世代です。

現在40代以下の方は、電子書籍で読む&買う事にあまり抵抗がない。

音楽やゲーセンのように「若い世代が中心」であっても5年以上かかった変化が、そう簡単には起きません。

そして電子書籍を阻む要素はもう一つあります。

 

2、初期投資

これです。

音楽では、MD→iPodの「移行がめちゃくちゃ大変だった」というのはあの時代(00〜04年)を知っている人はご存知かと思います。

あの時は今までMDで聴いていた曲を、もう一度iTunesに「登録し直さなければならなかった」。

しかしながら、MDにデータ出力機能はついていないため、CDを買うか、借り直すしかありませんでした。

そのため、買えない&借りれない曲を「諦める」事も選択肢として入ってきたほどでした。

その以降の手間(と金)を軽減したのが、TSUTAYAとグレーゾーンのサービス各種でした。

それでも、数万円の出費と膨大な時間が必要となりました。

 

紙の本から電子書籍に移行する場合はどうか?

まずCDと違って「今まで買ったモノは使えない」。

つまり、全部買い直しなのです。

音楽のような借りる→コピーのコンボも出来ない。

電子書籍で「これから買うもの」のみが端末で見れる。

完全に「一から」という部分は精神的な抵抗もあるし、複数の漫画を買い進めている場合は、途中から電子書籍になってしまうという物理的な抵抗もあります。

このため「移行するタイミングが難しい」。

しかしながら、「とりあえず」でも専用端末を買ってしまった人は、高確率でそのまま活用しているという事実。

1度超えてしまった先の利便性は確かなのです。

この抵抗を越えれる「何か」が登場した時に一気に進むでしょう。

 

■まとめ

「本」は、規模が縮小します。

図書館のような専用の保存機関は残りますし、大型の本屋さんも顔見せやイベント店舗としての価値があるため残るでしょう。

しかしながら、一般人が一般的に使うなら、電子書籍を無視してわざわざ本を選ぶメリットは無い。

どう考えても、この先は「電子書籍」なのです。

 今さらながら散見される「本の良さ」「書店の良さ」というのがずっと疑問だったので、それは単なる「ノスタルジーだよ」という説明でした。

 

…音楽んときもCD厨がいたり、ゲーセンで金入れる感覚が〜と言うゲーセンスキーがいたり、必ず「あの古き良き時代を懐かしむ声」が出ます。

…が、それを知らない世代からすると、「便利な方が良い」という当たり前な結果になります。

当たり前な結果はすなわち「電子書籍」です。

 

より良き時間を過ごしましょう!