読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

自由帳!

超・雑記ブログ!一昔前の、日々思った事を書くスタイル。

レスターシティを巡る文脈。

結論から言おう。

「騒ぎすぎ」。
ハッキリ言って今回の優勝は出来過ぎなんだよ。
過去に同じような成績を残したチームが、3シーズン持たずにボロボロになっていったのを知らないのか?
 
もちろん、岡崎レスターしか知らない人が騒ぐのは無理もない。
…が、サッカーの有識者がしたり顔で「レスターのように」とか言ってるのを見るのが信じられない。
過去、どういう事があったかをご紹介します。
 
コバチェビッチニハトの凸凹コンビと言えば、往年のリーガファンにはお馴染みですね。
カルピンの高精度クロス+ドリブル、シャビ・アロンソのパスセンスを加えた、それはもう見事なチームでした。
…何で落ちてったかって?
「過密日程」と「引き抜き」です。
1、過密日程
昨シーズンにはなかった「CL」が翌シーズンから始まります。
週2試合以上のペースですね。
物理的な試合数増加からのコンディション悪化ももちろんなんですが、本当の問題は「モチベーション」。
次はいつ出られるか分からない「チャンピオンズリーグのモチベーション」と、もはや日常である「リーグ戦のモチベーション」とを比較して、毎試合「同じモチベーションが出せるのか?」。
ファーガソン監督ですら、CL後のリーグ戦に警笛を鳴らしていた事は周知の事実。
いまのシメオネに通ずる「試合から試合へ」という言葉の、この「本当の意味」を理解しているのか?という事。
「1試合」に貴賎はなく、ただ目の前の試合に勝つ事だけを考える事がいかに難しいのか?
そこを、ラニエリに御し切れるのか?
来シーズンのレスターが証明してくれるでしょう。
 
2、引き抜き
シャビ・アロンソベニテスが引き抜いていった有名な話しを始め、有名になってから2〜3年コンスタントに活躍した選手は、間違いなく引き抜かれます。
そして、高い金で買ってきた次の選手は当たらない。
ゲッツェ→ムヒタリヤン
レヴァンドフスキ→オバメヤン
的な感じ。
とかも。
バーディとマフレズの代わりはいるのか?いないのか?
 
「ミラクル・キエーボ」と呼ばれ、愛されたチームがありました。
現在のリーガレベルの2強が跋扈していた当時のセリエAにおいて、昇格チームが5位フィニッシュの衝撃は、現在のレスターに最も近い。
もちろん引き抜きを避けて通れる訳はなく、中盤の選手はローマに引き抜かれ、DFはユベントスへと散り散りになっていきました。
 
■まとめ
要するに「保たない」。
本当の意味で近年「成功した」と言えるのは、「ドルトムントナポリのみ」です。
アトレティコはそもそもクラブ規模が大きかった(リーガ4位)。
躍進した記憶が新しいモイーズエバートンや、ベニテス時代の強豪の記憶が残るバレンシアも、コンスタントにCL出場権を得る所までは至っていません。
 
10年後に友人と「あの時のレスター凄かったよね!」と語る出来事としては最高です。
筆者も「あのソシエダを知る人」とはノータイムで友達になれますし、ELバレンシアの「ミスタコール」を知る人とは、多くを語らずとも奢り合う中になれるでしょう。
 
しかしながら、「成功のレアケース」としての取り上げられ方は、確実に「違う」。
過去10年単位で見ても、一時躍進したチームは数年に一度出てきますが、「100%紛れ当たり」です。
「レスターのように」という語り口で始まる例文は、サッカーをよく知らない人が使う分には仕方ないですが、サッカー関係者が使っていた場合は「要注意」です。
10年単位でキチンとサッカーで飯を食ってきた人は、軽々しく「レスターのように」とは言いません。
なぜなら、そういうチームが「すぐに落ちていった過去を知ってるから」。
 
記事の信憑性と、友人と語り合う内容は「別」です。
事実過去にあったデータと、現実に起きた夢の両方を背負ってこそ、金を払うに値するジャーナリストというモノです。
奇しくも「今」が最も見分けやすい時期なので、レスターを褒めつつも「レスターのように」とは言わないジャーナリストをチャックしておきましょう。
読み応えある文章に出会えるチャンスです。