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自由帳!

超・雑記ブログ!一昔前の、日々思った事を書くスタイル。

リーディングス・ネットワーク論を読む。*ミーハーなやつ向け。


ネットの知の巨人「池田信夫」氏のこれ

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51975373.html

を見て、まず「スモールワールド・ネットワーク」を読んだ。

…しかしながら、これが割と未整理の本で非常に解りにくかった事、そしてこの「社会学」をほぼ全く知らなかったので、包括的なのを読んでみたいっつー事でリーディングス・ネットワークに行き当たりました。


■どういう本?

コミュニティの「繋がり」における役割を、重要な論文と共に歴史順に追って見て行こうという本です。

日本で言う「村社会」的な「強い紐帯」「閉鎖的ネットワーク」の利点と役割、年に数回かそれ以下でしか会わない友人との関係性である「弱い紐帯」「構造的隙間」の経済的メリットを総合的に論じています。


■お前の説明じゃ全然分かんない

その通り!

この手の学術的な本ってのは、名だたる人達が詳しいレビューを書いてるので、どうぞそちらをご観覧下さい。

なので、ここではこの本を読む事によって「得られるモノ」というのを列挙してみようかと。


■利点

1、自分の暮らしの「好み」が分かり、対策が出来る。

要は「近所と濃い付き合い」をしながら、暮らすのが好きなのか?

もしくは、近所とはプライバシーを保ちながら「個人主義」で暮らすのが好きなのか?

という事です。

濃い付き合いをするメリットを「社会関係資本」という分類で論じていて、簡単に言うと「子供が近所で遊んでる時に、近所の大人の誰かが見てくれている」というようなモノです。

要は「そのコミュニティに属している人達が共通で使える財産」という事です。

その対価として、プライバシーないし時間を犠牲にする必要がある訳です。

…とまあ、そんな事が色々書いてあるので、止むに止まれずそのコミュニティにぶっ込まれた場合、どういう意味と意図でこうなってるのか?と考える事が出来るので、対策を自分で考える事が出来ます。


2、友達と「付き合う価値」のさらなる補強。

基本的に20歳くらいまでは誰でも友達になれます。

そこには「付き合う価値」など勘案する事はなく、「面白いやつ」ないし「話が合うやつ」は全て遊ぶ対象であり、人に対しての価値判断など存在しません。

その後、人によっては「メリットある付き合い」を優先したり、女(男)に時間を投資したり、自分の勉強時間を優先したりなどし、価値判断を伴わない人付き合いが無くなっていきます。

…まあ今の若者は賢いんで、15歳くらいから「自分のためになる時間の使い方」を意識しているかもしれません。

なぜそうなるかと言うと、「面白いやつが友達」という選び方だと、自分の趣向に極めて近い「似た人」が多くなるため、友達の友達は友達であると言うように、閉じたネットワークになるからです。

ここを明確に説明したのが、本書に出てくる「ブリッジ」という概念です。

要は「自分のコミュニティ」と、「他のコミュニティ」を繋げられる役割を持った人です。

これは社会では非常に大きな役割を持ちます。

つまり、「自分の知らない業界(場所)で働いてる人と繋げられる人」に価値があるのです。

可愛い女の子を紹介出来る男に情報が集まる(モテる男だけを呼んで洒落たパーティをすればさらに女が集まり、相談を受けやすくなってループに入る)ように、「何かと繋げられる人」は物凄く価値があります。

社会的にも「自分が知らない事を知っている」というのは「発想を広げてくれます」。

もちろん向こうも同じ。

という事は「新しい発想が生まれやすい」。

故に資本的に有利になる可能性が高い、というのが、本の中でデータで示されています。

これが分かってくると、日本で俗に言う「薄い繋がり」すなわち「弱い紐帯」の重要性が上がります。

「その人が何を知っているか」に注目して話すようになるので、学生時代と同じように「全ての人が重要」であるという原則に帰ってきます。

最近擦れてきて、コミュニティ面倒くせえと思ってる人には目鱗になり得ます。


3、閉鎖的ネットワークの重要性

要は「チームで仕事をする」時の効率は、村社会的「閉鎖的」が有利に働くという事です。

チームの利害を皆んなで共有し、メンバーを信頼する事で起こるコスト削減(口約束やチームで決めた約束の実効性)を担保する事で、チームとして最高の能率を出せるという事です。

これの凄い所は、その時の「チームメンバー」は、可能な限り「別の経験を持つ人の組み合わせ」であるほど効率が上がる、という事です。

つまり、自分がブリッジになって多様な人材を集めて大量のブリッジを作り、そのチームで動く時は村社会的な信頼とルールに則って動けるように整理するという、ある意味「全く別なアプローチ」を使い分ける事によって、最高の能率になるのです。


以上が、この本がオススメ出来る理由です。


■まとめ

「暮らし」という点では…身も蓋もないが、個人で稼いでいく力がないならば、村社会的価値観の中で生きて行く方が幸せかもしれません。

「自由にやる」という事は、「自分で責任を負う」という事とのトレードオフと言えるでしょう。

「どちらか」ではなく、中間の「自分が一番心地良い距離感」にこそ価値があるのだと思います。


一方、資本的には確実に「弱い紐帯を増やしていく」方が重要と言えそうです。

何の業界でも良いので、自分に何か「提供出来る価値」を一つだけでも身につけて、それを軸に繋がりを広げていく事が、螺旋状(情報、発想、実践)に成長を促してくれそうです。


…人付き合いをメンドくさがってきたけど、そんな事言ってる場合じゃなさそうだねこりゃ。

これから会う人全て、テンション上げて喋ってみましょうかね♪