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自由帳!

超・雑記ブログ!一昔前の、日々思った事を書くスタイル。

メンズファッション。その意味。

 

「服」。
本来の自分の身体を拡張し「理想」を叶える為の手助けをし、自己の感性を表現するモノとしての「ファッション」。
 
階級を示す役割を果たしていた事を起源とし、トップダウン(領主から)での表現しか許されなかった長い時代を経て、パンクやレゲエなどのボトムアップ(一般大衆から)のファッションが出現し、多様化した現代はファッションを楽しめる最高の時代です。
 
そんな中でも、同じ格好をして社会との同化と図りたい集団思考としてのファッションと、その中で差別化した自己表現がしたいという「矛盾したバランスを取る」中での「ファッション」を見ていきましょう。
 
◼︎整理
論点は主に二つ!
「記号化」と「自己表現」です。
 
◼︎記号化
「社会的な記号」です。
要するに「その集団を見分けるファッション」です。
HIPHOP=B BOY」「スケーター=ストリート」「夜系=ホスト」
の様なモノです。
コムデギャルソンや、シャネルも意味合いは同じです。
この記号が合う人=趣味が合う人となるので、非常に分かりやすい。
そして「流行」もここに入ります。
「流行している服を着ている」という「記号」な訳です。
現在の「キレカジ」がそうですね。
あんなん、おっさん(筆者)から言わせると「30代以降のファッション」であって、20代は20代にしか似合わないもっと派手な格好しようよ!と思うんだけどね。
派手なのはおっさんが着ると痛いから、事実上の年齢制限があるんだぞ。
若い内に派手な事しないともったいないぞ。
 
そんな数ある選択肢の中から、「どの服装を選ぶのか?」という部分が残っていますので次。
 
◼︎自己表現
上の社会的な記号化の中の「どれに属していたいか?」もしくは「どれが自分の感性にフィットしたか?」で、自分が表現したい服装が決まってきます。
一昔前まではこれが不可分に結びつき、「HIPHOPめっちゃ好きな全身ギャルソン」とか、「ホストの格好をしたスケーター」のような「ジャンルを跨ぐ服装をしているやつ」は、ほとんどいませんでした。
しかしながら、今現在はどうか?
そういう奴がいても「全く問題ない」。
「ジャンルに縛られない自由な服装」というのがもはや「普通」になり、記号やジャンルを越えてカッコ良いぶっとんだ服装を着る人と、従来の美的な記号を好んで着る人とに別れます。
今やインターネットで、網羅的に、横断的に情報を集められます。
既成ジャンルの中で感性に合う服装があればそこへ、無ければオリジナルへ、という非常に分かりやすい図式になったのです。
「良い悪い」はそこにはなく、目的にあった手段を選択出来るようになりました。
 
◼︎格差
よって「服が好きな人」は、実店舗は元よりECサイト(zozo、楽天Amazon)を駆使し、同時に情報(着こなしや合わせ方)も集めつつ、ファストファッションと比較しながら「したい服装」を作れるようになりました。
「服に全く興味のない人」は、適当な服を有り合せで着るので問題ありません。
問題は「中間層」です。
 
●中間層
つまり、お洒落はしたいが、あまり手間をかけたくない層です。
お洒落が義務的。お洒落に使う時間はそこまで楽しい時間でもない。
ECサイトで服を探してたら半日過ぎてた」となる服好きな人間達を、冷ややかな目でみてらっしゃる方々です。
服装の系統も、オリジナルも記号も色々調べんのも面倒だけど、流行りだけは押さえたい。
誤解を恐れずに言えば、この層が「流行を作り」ます。
メディアに取り上げられる「流行」は、「この層が動き始めた時」に紹介されます。
別ジャンルですが、iPhone4で発売日に女子高生が並んで買っていた事がメディアに取り上げられましたが、これが好例です。
つまり、そのジャンルが好きなトップ層に「普及し終えてから」、次に興味がある層へと波及していく。
方々で言われる通り、最新の流行というのは周知された時点で「もう古い」のです。
これがファッションにおいては少し違う一面があるので掘り下げ。
*着こなしは別で、流行りの着こなしを取り入れます。
 
●広くターゲットが取れる
件の「キレカジ」。
ぶっちゃけた話し、ファッション好きから言わせれば「無難」の一言です。
上でも言った通り、30越えたおっさんがいい加減、年齢並みに落ち着いた服装に移行するか〜という段階で始めて意識に入るという、比較的「年齢層の高いファッション」です。
しかしながら、このキレカジが何と唯一「全年齢を網羅している」のです!
派手なのが好みじゃない20代、落ち着きたい30代、着ている当人の風格が乗っかったキレカジが映える40代、渋いおっさんの重厚感+キレカジで服装を喰った雰囲気が出せる50代と、非常に多くの世代から支持を得られる服装なのです。
ターゲットが広い=マスが広い=参加メーカーが多い。
という事で「流行している(ように見える)」のです。
 
◼︎「無難」が流行となる時代へ
現在のチェスターコートのブームは「外さない定番」としての流行りである所も、特筆すべきポイントです。
なぜか?
「形がワンパターンだから」です。
過去に流行ったトレンチコートの時は「襟がでかい」「丈が長い」「ウエストの絞りが派手」などのバリエーションが豊富で、トレンチコートながら「自分の一枚」を探す事が可能でした。
しかしながら、チェスターコートは素材の違いこそあれ「形は変わりません」。
そこには試行錯誤の余地のない…つまり「無難」なのです。
ジャケットの流行りも同様です。
「形が一緒」。
 
形に多様性がないという事の弊害
皆同じような服を着ているという事は「着る人次第=本人の魅力(能力)を忠実に反映する」という事です。
つまり「イケメンと同じ土俵に上がる事になる」のです。
イケメンや高身長が好んで着てる服装を、違いを作れずに自分が着た場合どうなるか?
そう「惨敗」。
ただでさえ自分の好みを我慢して流行に合わせてるのに、そこまでして女の視線一つ集められないようじゃなんの意味もない。
では、どうするか?
 
●バリエーション
そのために、同じロングコートでも上記したトレンチコートのような「少し特殊なコート」を着て「自分に似合ったお洒落」を作り上げる訳です。
その「自分に似合ったコート」を見つけるために奔走したら、それはもう「無難なモノではない」のです。
…が、そこまで至れる人が多数派になる事はなく、好みも細分化されていて大量生産に向かないので、結果的に「流行」とまではならない場合が多いです。
 
●そして無難が流行へ
情報が広がりやすくなったインターネット時代の「流行」は、使いやすく「無難なモノ」が担っていくでしょう。
今まで流行の担い手だったお洒落好きは細分化されていき(ツイッターやインスタでフォロワーは多いが、大々的に表に出てこないような)、同じく細分化されていっている衣服を自由自在に組み上げていく、エンターテイナーであり続けるでしょう。
 
◼︎まとめ
「社会にどう見せたいか?」
これが、まず一歩目になります。
無難で組み上げた無理のないスタイルで、真面目さや、とっつきやすい&絡みやすそうに見られたいのか?
多少の「違い」を織り込んだ「目立つ」服を着て自分を方向付けて、多少人を選ぶ感じで見られたいのか?
一般とは違う服装をし、同じ属性の人を選り分ける「記号」を作り上げたいのか?
などなど、自分がどう見えるのか?どう見せてるのか?
これが重要な「自己表現」に繋がっていきます。
 
基本的な服好きは派手な20代を過ごした後、30代以降で無難なキレカジにハマります。
理由は簡単で「尖ってるメリットより、デメリットが多いから」です。
30歳を過ぎてBboyだったり、ホスト系ぴっちりファッションをしていて、それが「今の職業に関係ない場合」、社会的な損失の方が大きい。
他ジャンルの人間と関わる事は非常に有意義なため、第一印象で得手不得手が出る服装は自然としなくなっていくのです。
そしてもう一つ。
「ファッションのレベルが上がる」から。
つまり、同じキレカジで充分に差を作れるセンスが備わるからです。
ジャケットのサイズと素材を完璧に選べば20代に見られる事はなく、同じように白シャツを選べば年齢なりの渋さも加わって違いになります。
と、同時に社会に向けて「服装」で強めな自己表現をしなくとも、仕事や他の事を通して自己表現の方法は様々な形を通して行える事を学び、服装に対して過剰なイメージを背負わせる事をしなくなっていきます。
服装が「自己表現」よりも、礼儀を重んじた「TPO」になっていくタイミングで、かつその状態を楽しめるセンスが備わるのが30代以降です。
 
20代で裏打ちの無い無難な服に行き着く事なく、派手な格好をして特定の女から視線を集められる「自己表現」を経た後に、力の抜けたファッションに行き着きついてこそ、その味が活かせます。
色々手を出して楽しんでいただいきたいと思います♪
 
どんなファッションでも自分の意思を乗せて、楽しい服装をしましょう♪