本革の製品は「一生使える」。
これはマジで。
でも「一生飽きないで使えるか?」って言ったら「無理」。
冷静に考えて欲しいんだが、5〜10年前に買った品物で「今も最前線で使ってるモノ」って存在する??
年齢も環境も趣味も「変わる」。
20代も、30代も、40代も「バーキンを使う」なんて、本当にすると思う??
という事で「合理的な革選び」をば。
◾︎本革製品は「本当に欲しい物のみ」にしよう
「革だから良い」って理由で買うのは「金の無駄」。
なぜなら「手入れが追いつかない」。
本革製品取り扱いのサイトを見て欲しいが、手入れの手順は主に3つ。
⚫︎流れ
1、汚れを拭く(クリーナー)
外で使用してついた汚れを、クリーナークリームで取る。
2、保湿オイルを塗る
汚れを落としたら保湿。
3、仕上げ
馴染ませて拭き取る。
靴ならポリッシュで磨いて光沢を出す。
この過程を行う。
靴は月1〜半年に一回、鞄は半年〜1年に一回、ジャケットと財布は年に一回程度でいい。
別途雨に濡れたら都度行う。
字面で見ると「単純」だな。
⚫︎問題1、革製品が「何個あるか?」
ジャケット、パンツ、鞄、靴、財布。
手持ちの「本革製品」はいくつある?
それを「全部行う」んだぞ。
ジャケット+パンツで1〜3枚、靴1〜2足、鞄1〜2個、財布1つあったら「どうなると思う?」。
「それらを全て定期的にメンテナンスすれば」確かに一生使える。
⚫︎問題2、革に種類によってケア製品が違う
牛革、豚革、馬革、スエード、ヌバックなどが存在する。
*スエードとヌバックは厳密には「仕上げ方」になる。
牛、豚、馬は共通で使えるが、スエードとヌバックは完全に別。
別途用品を揃えてメンテナンスする必要がある。
混ざってるとどうなるか?と。
⚫︎問題3、日本の気候に向いてない
そも「なぜ日本に革製品がなかったのか?」。
日本に家畜がいない。
家畜がいないのは「気候が適していないから」。
要するに、高温多湿で「すぐカビる」。
それだけ「頻繁にメンテナンスしなければならない」という事。
革がメジャーなイタリア、フランス辺りで持っていれば、メンテナンスが楽で保存も簡単。
しかしながら、日本で同じレベルで保存するとなると、物凄く手間を必要とする。
⚫︎分かって買うなら「全然OK」
再三言うが、分かって買うならいい。
一生使えなくてもいいし、メンテナンス面倒だけど「どうしてもバーキンが欲しい」とか。
それは買え。
じゃなくて、「本革製品の方がいいから」って漠然とした理由で選ぶなら「止めろ」。
確実に合成革の方がいい。
◾︎合成革のメリット
1、安い
本革の半額くらい。
2、ノーメンテ
濡れてもほっとけば良い。
どうせ数年しか持たないんだから。
3、トレンドデザイン
短い周期で使いまわす前提で買う。
その時に最も良いデザインを買える。
⚫︎デメリット
1、耐久性
最大5年。
大体3年。
その「短い間で使い倒す」という割り切りで買えば、むしろメリットに。
2、質感
どんな高え合成革を買っても、やはり「存在感」で劣る。
特にトートバックみたいな「面積がデカい鞄」で顕著。
この辺は若干の割り切りが必要。
◾︎オススメの使い方
合成革を、3年に一回買う前提で購入する。
ハナから「長期使用を諦める」。
「今欲しいやつ」を買って、期間限定で使い倒す。
「使うかも」じゃない、「今使うやつ」を買う。
んで「ベーシックなやつを本革で買う」。
先述したバーキンやヴィトンの旅行鞄、オールデンの革靴など「これは革だろ」ってやつを買う時のみ本革を買う。
それ以外は安い合成革で、手軽に買って使い倒して買い替えまくる。
これが最もオススメ。
◾︎まとめ
革製品は「商品が増えるとメンテナンスが大変」。
しかも「日本の気候に向いてない」。
よって「本当に欲しいものだけ本革で買う」。
他は全て合成革にして、数年使い倒して即買い替え。
一生使えるやつを5個も6個もいらねえんだわ。
一生使うなら1個か2個あればいい。
より良い選択をしましょう♪