国内メーカー全てのバイクに乗ったので、特徴を改めて書いてみる。
項目は「品質、耐久性、楽しさ、扱いやすさ、ロマン要素」にて、比較。
もし「このメーカー乗った事ないけど乗ってみたいんだよね」という方がいたら、何かの参考になれば幸い。
▪︎まず一覧表
| メーカー | 品質 | 耐久性 | 楽しさ | 扱いやすさ | ロマン |
| ホンダ | 6 | 6 | 4 | 5 | 3 |
| ヤマハ | 3 | 3 | 6 | 6 | 5 |
| スズキ | 4 | 4 | 4 | 4 | 8 |
| カワサキ | 3 | 3 | 4 | 1 | 10 |
基本線として「5点満点」で作成。
その上で…
「6」は「抜きん出て良い部分」。
「8」は「ぶっ飛んで良い部分」。
「10」は「理論では測れない部分」。
として見ていただけると幸いです。
ちなみに言うと、この表は「ホンダが基準」です。
世界で最も品質が高く、世界で最も乗りやすいバイクであるホンダが基準なので、「そこと比較して」「低品質」とか「乗りにくい」とかの記述になります。
本当に低品質なのではなく、あくまでも「ホンダと比較した場合に」と言う意味で読んでいただけますと幸いです。
では以下に詳しい説明をば。
▪︎メーカー別の特色
1、ホンダ=究極の合理性
品質6
耐久性6
楽しさ4
扱いやすさ5
ロマン要素3
「漏れなく世界最高品質」。
単品の品質はもとより、パーツ劣化具合、徹底して疲れない優しいセッティング、バイクの正しい動かし方を学べる作り方など、どれをとっても最高峰。
何を買っても、どれを買っても、満足出来ること請け合い。
さらに特殊なのが「気持ち良い走り方」。
ホンダは「0〜20%の領域」と「80〜100%の領域」が最も気持ち良い。
もう少し詳しく言うと、まず「余裕ぶっこいで流してる時」。
これがマジで気持ち良い。
凄く「正しく動いてる感触」が感じられて、さらに動きに余裕があり、作りをしみじみと体感できる。
そしてもう一つは「限界領域」。
コンマ何秒を刈り取るように合理的に、限界まで攻めると、ギリギリまでコントロールしていける感触と「正しい動き」を感じられるのと同時に、「そこに至るまでの操作性」を楽しめる。
その反面、30〜70%の領域だと、動きに透明感がありすぎて感触が希薄になると同時に、能動的に動かしてる感触も薄く、淡々と走ってる感じになる。
ちなみにこの「淡々さ」も好みな部分でもあり、透明感ある乗り味が好みという方にはベストマッチな部分だったりします。
ちなみに言うと、特にオススメは「250cc以下のバイク」。
というのも、低排気量のバイクは「質が如実に現れる」。
カネをかければそれなりの性能は出せるんだが、制約の中で質を出そうと思うと、本当に正しく作る必要がある。
どのメーカーでも、オーリンズくらいカネをかければ「それなりのサスペンションはできる」し、大排気量にすれば、トルクでそれなりの性能は出せる。
しかしながら、低排気量、低コストのバイクは、その制約上「一切の誤魔化しが効かない」。
「正しく上手く作る」という部分において、ホンダ以上は存在しない。
それが最も味わえるのが「250cc以下」だったりします。
…書くまでもないが、もちろん大型も世界最高。
物事の「質」を追求したい人や、何を選べばいいか分からない初心者の方は、ホンダ様を勝っていただければ間違いないです。
…が、筆者含めて「ホンダでは満足できない」という、「多数派から外れる人達」が一部いる。
その人のために「他メーカー」がある。
という事で、次。
2、ヤマハ=楽しくなければバイクじゃない
品質3
耐久性3
楽しさ6
扱いやすさ6
ロマン要素5
「楽しさと見た目に全振り」。
とにかく「楽しい」。
「ここにどれだけの価値を感じるか?」が、ヤマハ好きかどうかを分かつと言っても過言じゃない。
品質は、見た目に関する部分にはカネをかけているが、それ以外の部分(走行性能や使い勝手など)には、全くカネも手間もかけてない。
*ホンダ比
乗り心地も硬いし、実用性は劣るし、品質で勝ってる部分は皆無と言っていい。
*ホンダ比
さらに耐久性も微妙。
確かに「壊れない」。
乗ってて致命的な壊れ方(自走不能系の壊れ方)をすることは、ほとんどない。
けど「超絶劣化する」。
数年乗ると、シートは見て分かるほど形状変化するし、サスはすぐスカスカになるし、燃費は低下するし、加減速やコーナーのフィーリングは悪化する。
正直、ホンダとは「比較するのも烏滸がましい」レベル。
そんなヤマハの長所は、最初に書いた通り。
「乗ってて楽しい」。
これ。
軽い力で曲がり、コーナー中も自由度が高く、音は感情とリンクしていて、フィーリングが凄く気持ち良い。
これは正直言って「世界トップレベル」。
国内メーカーだと「ぶっちぎり」と言っていい。
ちなみにこれもホンダと対を成していて、「30〜70%の領域が楽しい」。
軽く気持ち良く動く、乗ってる手応えが得られるのがこの領域で、加速時の「音」も含め、この領域が最も楽しい。
苦手な低速だと作りの荒さ(乗り心地の悪さ)が際立つし、限界領域でも手応えの重さが出て思い通りに動かなくなる(この先にギリギリの領域がある)ので、全く楽しくない。
コンマ何秒を刈り取るようなガチ攻めではバイクが重い&加速フィーリングを楽しめないので良さが全く出ず、どちらかというと「適度に攻めてコーナーをクリアする」という使い方で、最も気持ち良い領域が味わえるようになってる。
「日常領域で気持ち良いヤマハ」
と
「徹底して正しいホンダ」。
この「楽しさ」と、工業製品としての「質」の、どちらを選ぶか?という究極の択一を迫られるのがヤマハ車です。
とにかく「乗って楽しい」。
気乗りせずに乗り始めたんだけど、気付いたら楽しくなって「ちょっと遠くまで行ってた」っていうのが起きるのがヤマハ車。
国内メーカー全部乗ったけど、「無駄に寄り道して帰ろう」と頻繁に思わされるのは、ヤマハ車だけ。
「乗る楽しさ」という基準で言えば、ヤマハは世界トップレベルでオススメできるバイクです。
3、スズキ=合理性と変態性のハイブリッド
品質4
耐久性4
楽しさ4
扱いやすさ4
ロマン要素8(バイクに依存する)
最低限の品質で、最高の結果を出してくる、変態メーカー。
品質でいえば、ヤマハには勝つが、ホンダには劣るくらいのレベル。
*価格比で言えば最高峰。
乗り味もホンダ寄りで「疲れない乗り味」。
…少々不思議ながら、「世界で最もライダーに優しい」と感じるのは、実はスズキ製品だったりします。
ホンダは「工業製品的に正しい」ので「寄り添ってくれる感触が希薄」。
ヤマハは「楽しさに全振り」なので「煩わしく感じる時がある」。
スズキはその「中間」で、工業製品としての正しさもありつつ、適度な緩さもあり、何かを強要してくる感触がなく、非常に「優しい」という表現がしっくりくる。
さらにスズキならではなのは、絶妙に「他にない事をやってる」のが特徴。
250ccアドベンチャーは今だにVストロームしかないし、フルサイズモタードはDRZが国内メーカーで唯一だし、隼も世界レベルで唯一無二。
バイクの作りは超現実的なのに、ロマン溢れる車種が時折ラインナップされるという二面性が魅力。
リアリスティックな視点(コストや品質)を持ちながら、そこに固執する事のない「緩さ」もあり、さらにワンクッションの「変態性=自分が気に入った個性」を見出すことが出来るメーカー。
それがスズキです。
4、カワサキ=ロマン
品質3
耐久性3
楽しさ4
扱いやすさ1
ロマン要素10
「ロマン砲」。
カワサキに「現実なんて求めてはいけない」。
品質は国内最低、耐久性は最悪、アクセルワークに気をつけないと吹っ飛ぶ加速セッティング、コーナーでまったく倒れない車体設計で、毎日乗ったり、長距離を乗ったりしたら、その皺寄せは「全部ライダーが請け負う」という、鬼のバイクメーカー。
その長所は「ロマン」。
バイクの歴史に燦然と輝く「メグロ」「Z1」「Z1R」と言った、日本のバイク史を彩る名車の「系譜を継ぐバイク」が、販売されてる唯一のメーカー。
*W800、Z900RS
さらには、当時世界最高速+アメリカ映画で有名になった「GPZ900R」、さらにスーパーチャージャー搭載の「H2SX」と言った、ロマンしかないバイクが多数存在している。
繰り返すが、この手のバイクに「現実の性能など求めてはいけない」。
乗りにくさは「味」であり、むしろその乗りにくいバイクを乗りこなしているという「称号」にすらなる。
すぐ壊れる耐久性のなさは「ダメな子ほど可愛い」という「愛嬌」である。
ダメな部分は全て「味」と「愛嬌」だと思える人が購入すべきなのがカワサキ。
ホンダの対極にあり、スズキやヤマハとも一線を画する「個性の塊」。
それがカワサキ。
▪︎一回、合わないやつに乗るのも重要
1つのメーカーしか乗ってない人は、他のメーカーにも乗ってみるのがオススメ。
合わないメーカーの物に乗る事で、合ったメーカーの良さを再認識できます。
ホンダ好きはカワサキに乗る事で、ホンダがいかに正しく合理的(車体構成、セッティング、その他諸々)に、しかも長期的に使えるように作り込んであるかが分かるようになります。
カワサキ好きはホンダに乗ることで、カワサキの「味の濃さ」と「乗った満足感」が唯一無二のモノだと確信できるかと思います。
▪︎合わないやつに乗った結果
筆者の場合、ホンダ車に乗った事で「ヤマハの良さ」を再認識しました。
あんなに「乗ってて気持ち良いバイクは他にない」です。
合理性よりも、乗っててラクな事よりも、「乗っていて気持ち良い事」。
これが「バイクに乗るという楽しみ」に「直結していた」。
…物凄い単純な話しで「乗ってて楽しいから乗る」。
カッコいいから乗るとか、便利な移動のために乗るとかじゃない。
「乗ってて楽しいから乗る」。
電車より楽しいから、バイクに乗ってたんだったっていう。
この「シンプルな事」に気付かせてもらったという。
▪︎まとめ
ホンダ=世界最高品質の技術作品
ヤマハ=楽しさ最高
スズキ=世界一優しいメーカー
カワサキ=ロマン
趣味趣向に合った物を選ぶのがオススメです。
…しかしながら、時には「合わないモノにも乗ってみましょう」。
そうする事で「何が最も重要なのか?」が分かるようになります。
筆者は「楽しさ」が重要だったので、次はヤマハ車を買います。
合ったバイクに出会うための手助けになれば幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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