お洒落とバイクと好きなコト。

イタリアンクラシック(クラシコイタリア)とバイクが趣味の人のブログ。好きなコトを自由に書いてます。

アパレルでリーンスタートアップの手法を取ってるメーカーは何故ないのか?

 

端的に言うと「ZARA」がそう。

これが今のところ完璧な解答で、これ以外は有り得ない。

 

理由をば。

 

◾︎不確定を受け入れる

アパレルは「何が売れるか分からない」。

この前提を受け入れられないらしい。

 

リーンスタートアップは「この前提に基づいて」作られている。

とりあえず「お客様に出す」。

リアクションを見る。

んで、いけそうなやつだけブラッシュアップする。

 

⚫︎ZARA方式

とりあえず「バーっと作る」。

去年売れたもの、今年売れそうなものを片っ端から作る。

んで「売れるやつを追加生産する」。

それを「出来るだけ多く行う」。

どシンプルだが、これ以上高効率な方法は存在しない。

 

◾︎トップレベルのアパレル

生地生産に「2年かかる」。

*ラグジュアリーブランド。LVMHの系列企業とか。

これは「思想が違う」。

お客様の欲しいモノを提案するのもそうなんだが、それより上の「新しいスタイルを掲示する」という部分での開発だから。

アップルみたいなイメージ。

 

問題はその下。

中堅以下のメーカー。

 

⚫︎猿真似な上に値段が高い

ZARAユニクロが「トップラグジュアリーブランドのデザイナーを起用してる」という所で、死ぬしかない。

オリジナルを掲示できないブランドは滅びる。

なんせ、素材さえ妥協すれば「トップブランドのデザインが手に入る」。

ルメールさんとかアンダーソンとか、マジでディティールが素晴らしい。

端的に言うと「ジャケットが立つ」。

要は「立体的に作られてる」という意味。

人間が身体を通した時にベストな状態になるように作られてる。

その他、シャツのボタンや、襟(大きさや形)や、裾のディティール(切り方や長さ)だったり、パンツの立体感の見え方だったり、もう全然違う。

こういう「細かい差が積み重なって」トータルで着た時の差になる。

本気で言うけど、中途半端なブランド買うなら「ユニクロZARAで買え」。

責任は俺が取るから。

気に入らなかったら、ここのコメント欄で俺に好きなだけ暴言を吐いてくれ。

デザイナーの名前が付いてるやつな。

アメリカ産じゃダメ(セオリーとか)だぞ。

欧州のデザイナーのやつ。

そのくらいのレベルだから、百貨店の「独自メーカーの売り上げを」見事に食い散らかした。

 

◾︎世界トップブランドは元気

販路が世界だから。

「日本の」アパレル産業が死んだだけ。

国内にしか影響力がない百貨店とか、ユニクロに食い散らかされた半端なメーカー。

百貨店は、いうなれば「代理店」だから。

自社メーカーじゃないし、独自の素材開発もしてないし、販路の拡大もしてない。

もうストレートに言うと「自分達で何もやってない」。

*原初のデザイナーはメーカーが持ってる。バーバリーブラックレーベルみたいな「パクったやつ」はあったけど、独自で何かやろうって気概はなかった。

ある種当たり前。

 

◾︎3種類の解決策

1、ユーザーに寄り添う

ZARA方式。

理論より実験。

事件は現場で起きている。

即出し即決。

 

2、お客様に「新しく提案」する

比類なき「ゼロイチに挑む」。

今はない「それ」をゼロから開発し、ユーザーに問う。

トップラグジュアリーブランドの素材開発とか、ユニクロヒートテック(エアリズムも)とか、任天堂の「LABO」みたいなやつ。

*余談

LABOは衝撃過ぎた。あの発想。子供の頃に誰しもが思ったであろう「これが現実にあったら」という野望。それをまさかの完璧な形にして現実に落とし込んだ。実現する発想力、技術力に驚愕した。

 

3、販路の拡大

世界に打って出る。

アジア圏での「日本ブランド」ってのは非常によろしいらしいので、勝算ありまくり。

藤原ヒロシとかが中国でカリスマ扱いだから、機は熟してる。

アローズとビームス辺りは行けばいいのに。

ZOZOはあんま好きじゃないから、行って欲しくない。

成功しそうだし。

 

以上!

 

◾︎まとめ

沈みゆく日本アパレル。

そりゃそうだ。

独自でやってるメーカーが少なすぎ。

イタリアの真似してりゃイタリアには勝てない訳で。

でも、日本のZARAは出るかもしれない。

ユニクロはベーシックがウリだから。

トレンドを追っての最速生産企業は出てきてもおかしくない。

まあ「ユーザーに寄り添ってるメーカー」か、「独自の価値を追求してるメーカー」が残るよ。

これは他の業種でも同じだけどね。

 

という事で、賢いアパレルメーカーを選びましょう♪