お洒落とバイクと好きなコト。

イタリアンクラシック(クラシコイタリア)とバイクが趣味の人のブログ。好きなコトを自由に書いてます。

UNIQLOは「飽きられた」のか?

「 飽きられてる訳ねえだろ」

むしろ業界トップクラスだっての。

 

ちょっと営業利益が低下すると、すぐ叩かれるユニクロ

新古典派経済学者はファッションに疎い。

…ごく当たり前だがね。

ロジカルな数値の理由と、アナログな期待の両面から見ていこう。

 

■冬(2015〜2016)の営業損失

全部端折ると暖冬直撃。

小売業界舐めすぎ。本当に小回り効かねえんだから。

スーパーとか、特売日が雨や雪で売れない→値下げ→廃棄が日常茶飯事なんだから。

*それを克服したのがファストファッション(ZARAとか)。ただし値段が微妙に高い。

1〜2月に定価1500円のヒートテックが常時790円で売っている分の「損」が、そのまま反映されているだけのお話し。

当然これだけではなく、全商品がそうだった。

逆にもし寒い冬だったら、プラスになっていた可能性も充分にあった訳だ。

 

◼︎当然の第3四半期黒字

相当な読み違いさえなければこんなもんです。

小売は天気と気候の影響が凄まじい。

…まあ次の決算はヤバいかもしんないけど。

ジョガーパンツ、完璧に赤字だろあれ。

*メンズはテーパードパンツでロールアップした方が利便性が高く、見た目もあまり変わらない。

 

◼︎復権を確信する理由

ルメール

今季から「UNIQLO U」。

これが「本当に凄い」。

当然のようにファッションに疎い金融関係や新聞関係がまったく注目しない。

過去のガンホーレベルファイブのような感じ。

超注目の一手。

従来のユニクロの「安い、ダサい」が完璧に消し飛んだ。

普通に「高い金を出しても欲しい」と思う逸品がラインナップされた。

ファッショニスタに向けた商品である「ルメール」は、ハイブランドの壁をぶち破りました。

シルエットと素材の使い方に加え、ラコステエルメスを経由してきた「クリストフ・ルメール」というネームバリューまで備えたこのラインナップは完璧すぎると言わざるを得ません。

細部に遊びがあり、ジャストすぎないジャストサイズで抜け感を演出出来るルメールは、より万人に向けて受け入れられる完璧な選択肢です。

個人的にもユニクロで買う金額が跳ね上がったのが今年からであり、正直言ってこのコラボで「UNIQLO」のネームバリューが1ランク上がったと感じています。

もう「フルUNIQLO」でお洒落していて引け目を感じないくらいまでブランドレベルが上がったのが昨年〜今年です。

あれから、さらに増えたしね。

*2017年10月29日現在。

ユニクロさん、隙がなさすぎです。

 

◼︎まとめ

在庫を抱える小売特有の小回りの利かなさが災いした冬でした。

その裏で、ファッショニスタの評価が高いルメールが始動しているのは、あまりに研ぎ澄まされた完璧な狙い撃ちの一手。

イメージガールの選定…2014年「最もなりたい顔No. 1」の「森 絵梨佳」のCM起用といい、「LIFE WEAR」というキャッチコピー&コンセプト、新素材を使ったブロックテックパーカーなど、多方面に完璧な構成を進めている国際企業「UNIQLO」。

もはやちょっと違うフェーズに入り、世界トップクラスの人材が各部署を仕切る段階に入ったと言えるほど、洗練された企画を打ち出しまくりです。

次にいい感じに赤字出して、株価爆下がりしたら買いだな〜。

飽きなど超越した段階に入ったファーストリテイリング

ファッション業界の改革に期待しまくりです。