さんざっぱら調べて乗って分かった。
「楽しい」と「カッコいい」と「快適」が「両立しない」という現実。
工業製品の限界とも言える。
ファッションとかでも同じなんだが、あっちは安いから気分で変えられる。
*「窮屈だけどカッコいいの着よう」とか「ラクで快適なのを着よう」とかを選択する事が可能。
それに対し、バイクやクルマは価格が高い上にスペースも取るし、メンテナンスに手間もかかる。
そのため、どれかに対してどれかがトレードオフになると分かっていても、何かを犠牲にした一台を選ばざるを得ないという。
この先も完璧な一台が生まれる事はないだろうから、何かを選び取る必要がある。
▪︎各要素を深く考察する
1、楽しい
楽しい=クイック(機敏に反応する)事
特にバイクやクルマの楽しいは、危険性と不可分な関係にある。
速度=加速、旋回速度を求めるほどに楽しくなるが危険性は増し、操舵の反応を求めるほど面白くなるが快適性が失われる(ピーキーに反応すると普通に運転してると修正舵が多くなって疲れる)という。
あちらを立てればこちらが立たずとはまさにこの事。
このため、楽しくて快適というバイクやクルマは存在しない。
2、カッコいい
カッコいい=理不尽な要素があるという事。
特にクルマは、スペース効率だけを求めるならば、真四角が最適解。
要するにハイエース。
しかしながら、ハイエース大好きという人は殆どいなく、フェラーリのようなローロングスタイルが最もカッコいいという人が多い。
ローになるほどカッコいい反面、スペース効率が落ちるため快適性はダダ下がりに。
カッコ良くて快適というのも、楽しくて快適と同じく「存在しない」。
3、快適性
快適性はいくつかポイントあって…
1、重くて、振動を感じ難い
2、加減速がゆっくりで、運転者と同乗者に優しい
3、車体の反応が鈍めで、入力に対して優しく動く
つまり「楽しいの真逆」。
いわゆる「ショーファーカー」が「運転がつまらない」と言われるのはこれ故。
「運転はつまらない」が「非常に快適」。
▪︎用途で選ぼう
休日しか使わないなら「楽しい工業製品」でも良いだろう。
しかしながら、日常の足として使うなら「快適な工業製品」の方がオススメ。
楽しいだけだと疲れた時に乗りたくなくなる。
快適であれば、疲れた時でも疲れてない時でも、文字通り快適に乗れる。
マルチに使う人ほど、快適な工業製品の方が恩恵を受けやすい。
▪︎まとめ
楽しい、カッコいい≠快適性。
趣味なら何を選んでもいいが、通勤に使ったり、誰かと何かをするのであれば「快適な工業製品」を買う事をオススメします。
両立は不可能ですので、どっちか選んで下さいませ。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。