「期待を超えなかった」
うーん…。
以下に理由を。
◾︎気になったポイント
1、安っぽい
品物が。
例えばユニクロって「素材は悪くない」のよ。
スーピマコットンとか「原価殺し」と言われるくらいだし、エジプト綿シャツ、ファインメリノシリーズ、素材から作ってる感動パンツやエアリズムなど、「ちゃんと凝ってる」のね。
ZARAのやつは「微妙」。
2、ダウングレードな流行り物なのに「安くない」
今季気になったのは「柔らかい素材のパンツ」。
これはユナイテッドアローズにもあったし、鎌倉シャツにもあった。
それがZARAでも売ってるんだけど「あんま安くない」のね。
値段見たら「7000円」とかすんの。
…いやお前「そのデザインと素材で?」。
アローズで練られたデザインのやつが9000円とかで買えんのに??
2000円の差は「デザイン料」。
3990円で売ってる(ユニクロの感動パンツの価格)ならそっち買うけど、7000円も出さねえよ。
ZARAで2枚買うなら、1枚をユニクロで買って、もう一枚をアローズで買うわ。
昔のGAPを見てるみたい。
俺の価値観には合わない。
3、店の作り
安っぽい。
過去「お兄系」とかが流行った時に、よくあったデザイン。
クラブっぽいっつか「それっぽい安さで誤魔化してる感じ」ってのがすごい。
半端に暗い照明、売り場が分かりにくい店舗デザイン、ショーケースのようなレイアウトなど。
商品と同じく「ガワだけ真似た」って感じ。
「分かりやすい」を標榜してるユニクロとは全く違うアプローチ。
4、品揃え
ベーシックはほぼない。
…というか「使い物にならない」。
例えば「ジャケット」。
ユニクロの12000円のスーツ用ジャケットや、デザイナーのジャケット(ルメールやイネスなど)は、単体でカッコいい。
故に「何シーズンも使える」。
ZARAのジャケットは「流行りが過ぎたら使えない」。
採寸もキッチリしてないし、型崩れ酷いし、ホントに洋服の本場で作られたメーカーなのかよ?って思う。
*ZARAはスペインのSPA。スペインは「バレンシアガ」や「ロエベ」が有名。建築物としてもサクラダファミリアとかいい意味でぶっ飛んだセンスがある国。…の割に「えっ、大したことなくない?」という事。
ZARAでは流行りモノ以外は買わないほうがいい。
◾︎総じて
微妙。
上にも書いたが「GAPと同じ印象」。
筆者が服にハマりだした頃(98年くらい)はGAPが勢い良くて、百貨店にデカイ店舗があった。
んで、思ったのが「高え」。
当時15歳だったけど、それでもそう思った。
だってリーバイス501が9000円で買えるのに、GAPのデニムが8000円とかすんだぜ?
いや、リーバイス買うだろ普通。
*リーバイスの方が歴史があり、色落ちも綺麗なので「使った満足感」がある。
ZARAも全く同じ感想。
「高え」。
デザインも素材も「本物」といえるこだわりを持って作ったモノが9000円で買えるのに、紛い物に7000円も出さねえよ。
デザインってのは、全体のサイジング。
同じパンツ一枚とっても、全体的な太さやテーパードの度合いで、見え方が全然違う。
上が青山のパンツ、下がPT01のパンツ。
紳士服と私服なのでデザインは違って当然だが、ポイントはそこじゃない。
「どっちが綺麗に見えるか?」だ。
当然「下」。
テーパード(足下に行くに従って細くなる)のラインが違うのが分かるだろうか?
この細かな違いによって、履いた時のシルエットが変わる。
足PT01の方がより「シュッとして見える」。
ちなみに「足を通した時のデザインまでされてる」のがPT01のパンツ。
要は「3D」っつって、人が履いた時の「広がり方」まで計算されて作られてる。
だから、履いた時に「立体感がある」。
故に、あんな細めでスキニーみたいになりそうなのに「適度な緩みをもったジャストサイズに見える」。
これが「オススメできる」由縁。
ユナイテッドアローズも、これに近いレベルの商品しか売ってない。
*店がセレクトした商品を売るから「セレクトショップ」と言う。
ZARAは青山のに近くて、デザインがペラッペラ。
…の割に高いんで、割に合わない。
もっと安上がりに流行を追える。
*ちなみに
一説によると、我々アジア人の方が、白・黒人より「頭がいいらしい」。
さもありなん。
我々がイタリアやフランスの服を愛するのは、「徹底したこだわりが見えるから」である。
ZARAを「紛い物だと見抜ける」のは「アジア人しかいない」。
アメリカやヨーロッパでは「あんなもんでいい」んだろう。
日本にはユニクロがあるし、ユナイテッドアローズがあり、ビームスがあり、シップスがある。
さらにゾゾタウンもある。
わざわざ「紛い物を買わねえ」よ。
◾︎まとめ
ZARAさん、残念ながらその紛い物じゃ日本人はお金を出しませんぜ。
…正直、がっかりだった。
と同時に、いかに「日本のメーカーが優れてるか」ってのが分かった。
日本のセレクトショップの目利きやべえぞ。
世界の潮流には合わせなくていいです。
我々のが上です。
我々が好きな事をすればいいのです。
これからもイタリアファッションを愛していきましょう♪